先日の文法の授業で気になったことです。
「おいしそう」「おいしいそう」
似ている表現ですが、意味は違います。似ている表現なので、(私が)伝えたいことと、(相手に)伝わった意味が違うと言うこともあるかもしれませんね。「〜そう」には「話者の予想」と「伝聞」の意味があります。ですから、誰がおいしいと思ったのか意味が変わってしまいます。注意が必要です。
1 このパフェ美味しそう。
2 このパフェ美味しいそうだよ。
1の例文は「おいしそう」で話者の予想、判断です。なので、カフェのメニューを見ながら「美味しそう、食べたい!」というときの表現です。
2の例文は「おいしいそうだ」で伝聞です。なので、話者ではなく、友人がパフェを食べて美味しかったと言っていた。そして、それをまた別の人に伝えるときの表現です。「おいしいらしい」と同じ意味ですね。
動詞も同じです。
3 妹がケーキを食べそう。
4 妹がケーキを食べるそう。
3の例文は話者の目の前で「妹が口の中にケーキを入れようとしている」場面を見て、話者が思ったこと(判断)です。
4の例文は伝聞の表現です。他の人から聞いた話(「妹がケーキを食べる」ということ)を、別の人に伝えるときに「食べるそうです」を使います。
●文型の活用
【話者の判断】
さむい +そう 寒そう
よみます +そう 読みそう
【伝聞】
さむい +そう 寒いそう
さむかった +そう 寒かったそう
さむくない +そう 寒くないそう
よむ +そう 読むそう
よんだ +そう 読んだそう
よまない +そう 読まないそう
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